会社設立手続きのキホン - 会社設立手続き虎の巻

会社設立手続きのキホン

会社設立の手続きの準備について、特に綿密な準備が必要になるのは、定款の用意になるでしょう。
定款とは、その会社の基本的情報から、運営の決まりごとなどを載せた書類です。
会社の憲法と呼ばれることも多いもので、その会社がどこにあり、どういう方針で運営されるのかは、その定款を見ればわかるようになっています。

会社を作るためにはこの定款の作成が必ず必要です。
会社設立は自分でもできるもので、実際に専門家などへ代行の依頼をせずに自力でやった方も多いですが、そのような方も例外なく定款は作っています。
コレの準備が会社設立の大きなポイントになりますから、早い段階から取り組んでおくといいでしょう。

オススメの定款の作り方は、ひな形を使うか、作成のサポートサービスを利用することです。
コレを使えば、記入が必要な項目を埋めていくと、定款が完成する形になります。
まったく書式を知らない方でも、自力で定款を作れます。
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ただ、定款を作るためには、記載事項を確定しないといけません。
必ず必要になるのは、絶対的記載事項と呼ばれる項目です。
株式会社の場合でご紹介すると、合計6つの項目があります。
商号、事業目的、本店の所在地、設立に際して出資される財産の価値またはその最低額、発起人の指名または名称及び住所、発行可能株式総数の6つです。
これらは必ず記載が必要になりますので、早めにこれらを確定しておきましょう。

これ以外の項目は、相対的記載事項、任意的記載事項と呼ばれ、絶対に記載が必要ではありませんが、もしこれらの決定を社内に適用したいなら、定款に記載する必要があります。
相対的記載事項として、たとえば取締役会の設置に関する規定や、公告の方法、株式譲渡制限に関する規定などがあります。
任意的記載事項として、たとえば事業年度の定めや、役員の人数など、法律に違反しない範囲でその会社が独自に決めた規定は、ここに記載してください。

最低でも絶対的記載事項を決めれば定款の作成は完了ですが、記載は任意の項目にも、定番の項目はあります。
たとえば株式会社を立ち上げるときは、株式の譲渡制限をつけておく方が非常に多いです。
これは株式が自由に譲渡・売買されないように、発行した会社側で制限をつける規定です。

本来自由に売買できるはずの株式ですが、これには会社のオーナーになれる権利書としての一面もあります。
その会社が発行した株式の過半数を持った株主は、事実上のオーナーとなり経営にも意見できます。
株式会社の正式なオーナーは経営者ではなく、大株主ですからね。

立ち上げたばかりの会社が発行した株式を、特定の第三者が大量に買い占めた場合、せっかく設立した会社の所有権がその第三者に移ってしまいますから、それを防ぐために譲渡制限があるわけです。
コレをつけるとその会社の株式は自由に売買できなくなるため、その会社にとって赤の他人同然の第三者がオーナーになるといった事態を防げるわけです。
立ち上げたばかりの会社や、事業拡大の予定のない会社、家族経営でやっていく予定の会社などの場合は、定款に株式の譲渡制限を記載しておく方が非常に多いですね。

このように絶対的記載事項以外にも、今後の会社経営のために記載しておくといい項目がありますから、定款の項目はよく調べて記載するといいでしょう。
必要な項目をすべて記載でき、書式の不備もなければ、それで定款は完成です。
定款ができたあとの手続きは比較的簡単で、株式会社の場合はその定款を公証役場に提出し、認定をもらってから登記の手続きに進みます。
登記まで終われば、形の上では会社設立は完了です。

合同会社の場合は定款ができたらすぐに登記の手続きになります。
コレが終われば、やはり形の上ではもう会社設立は完了です。
このように定款ができれば比較的手続きはスムーズになりますので、会社設立準備の重要ポイントとして、早めに定款の準備に取り掛かるといいですよ。

ただ、定款に記載する項目の選び方や、記載方法など、普段作らない書類になるだけに迷うこともあるでしょう。
そんなときは、専門家に作ってもらう方法があります。
一部の士業が専門家となり、会社設立をサポートしている事務所も多いですから、コレを使うといいです。
もちろん有料サポートですから、何から何までサポートを受けると料金も高くなりますが、定款だけを作ってもらうと、2〜3万円程度で済むことも多いです。
定款さえできれば、あとの手続きは自力でやるのもそれほど難しくはありませんので、定款を作るのが難しいと思えば、早めに専門家を探すことをオススメします。

コレがオススメなのは、定款はこのときだけ必要になる書類ではなく、その後の会社設立関係の手続きで、コピーが添付書類として必要になることも多いからです。
定款に不備があるとこれら手続きに支障が出ることもありますので、これだけは作成に慣れている専門家に代行してもらうのもいい方法なんですね。

このように会社設立の手続きでは、定款の作成が重要なポイントになります。
早めに準備を進めておくといいですよ。